関西学院大学探検会

石鎚山合宿報告書

場所:愛媛県

期間:5月2日(火)〜5月6日(土)

費用:¥11000程度(交通費:¥9000、食糧費、幕営料等:¥2000)
   (但し個人の食費や風呂代などは除く)

目的:一人一人が積極的に山合宿に参加するようになること
 
参加者
 大西聡子 文3(隊長)       生駒孝之 文3(副隊長・観光)
 松木健児 商3(食糧・交通)    木村誠  経3(会計)
 阪本泰人 経3(記録)       北原知也 社2(装備)
 田村彰浩 文1

西条警察   :0897−56−0110  東予警察:0898−64−0110
瓶ヶ森ヒュッテ:0897−56−0537  
日程
5/2 大阪南港21:10
5/3 5:00東予港5:20−バス−5:30壬生川駅(朝食)6:44−電車−7:05
    伊予西条駅7:41−バス−8:50西ノ川 登山開始9:15−12:00新道・旧         
    道合流点−14:10台ヶ森(昼食)14:50−15:40瓶ヶ森ヒュッテ
    瓶ヶ森(女山)ピストン  夕食・就寝
5/4 5:00起床・朝食6:45発−7:45シラザ峠−10:10土小屋10:55−   
    12:20二の鎖小屋(昼食)石鎚山(弥山・天狗岳)ピストン  夕食・就寝
5/5 5:00起床・朝食6:40発−8:45二ノ森9:10−10:10白石小屋
    11:10−14:00保井野登山口 バス停16:10−15:00壬生川
    風呂・夕食・酒盛り・就寝(公園)
5/6 壬生川駅13:47−東予港14:40−大阪南港22:00

共同装備
ヨーレイカX型、ムーンライトX型、鍋×2、しゃもじ、お玉、テントマット×4、ラジオ、
応急医療セット、ガソリン用火器、ガス用火器、カートリッジ×3、ラス2L、

個人装備
ザック、ザックカバー、シュラフ、シュラフカバー、シュラフマット、雨具、防寒具、米9合、
ヘッドランプ、バール、ブキ、トイレットペイパー、替え電球、電池、コンパス、地図、行動食、
非常食、アイゼン、スパッツ、タオル、着替え、ごみ袋、ポリタンク、細引き、軍手、ライター、
保険証コピー、レジュメ、学生証、時計、サンダル、登山靴、靴紐予備、



反省・報告
 今回の合宿の目標は一人一人が積極的に山合宿に参加することであったが、おおむね達成でき
たと思う。出発前は、装備やフェリーの予約などで、もたついたが山に入ってからは、それぞれ
の役割をしっかりとこなし、積極的に参加できたと思う。それでは一日ごとに振り返って報告を
したいと思う。

 5月3日、晴れ、合宿初日であったが、フェリーで十分に寝られなかったのか、みんな少し疲
れ気味であった。壬生川からのバスは大変混んでいて、座れなかった。大半はロウプウェー前で
降りたが、僕たちは終点の西ノ川まで乗った。西ノ川からは、林道をしばらく歩いて東ノ川まで
行き、ここから登山道に入った。最初はそれほどきつくない登りであったが、新道と旧道の分岐
点あたりからきつくなり、何度か休憩をしながら、やっとの思いで台ヶ森についた。そこで昼食
を取ってすぐに出発した。その間約40分という速さにはとても驚いた。台ヶ森から先は樹木も
少なくなり、遠くには石鎚山が見えた。台ヶ森からの道もきつい登りであったが、後少しとの思
いからか意外と楽であった。初日のテン場である瓶ヶ森ヒュッテ付近は、笹に囲まれた場所で、
幕営料300円にしてはいい場所だと個人的には思う。テントを張った後、ヒュッテでビールや
ジュースを買ってその後に、瓶ヶ森に登った。北原は腹痛からテントで休んでいたり、聡子は先
に登ってしまっていたり、誠は途中で諦めてしまっていたりと、いろいろあったが、みんなが瓶
ヶ森で楽しめたと思う。山頂からの眺めはとても良くて、石鎚山や笹ヶ峰などの山の他に、西条
の町や瀬戸内海まで見えた。その日の夕食はみんなでテントの外でとり、ヒュッテで買ったビー
ルやジュースを飲んだ。僕たちは8:30頃寝たが、一緒のテン場にいた岡山大学探検部(約5
0人)は遅くまで酒を飲んで騒いでいたようだ。
 
5月4日、晴れ、この日は5時に起きて、6時45分には出発した。朝から米を炊いていたのに、
この速さで出発できたのでびっくりした。その気になればみんな出来るもんだなっと思った。瓶
ヶ森からは、いったん林道に出て、しばらく歩いてから、また登山道に入ったが、しばらくは石
鎚山や岩黒山、筒上山などがきれいに見えていた。途中、子持権現山を巻いた後しばらくすると
シラザ峠についた。ここから土小屋までは、林道と登山道が何回も交わっていたり、途中で登山
道が消えていたりして、素直に林道を行ったほうが速かったと思うが、登山道を行って、藪漕ぎ
をしたりと、それなりに楽しかった。土小屋までは、古今東西やカタカナしりとりをしながら行
き、負けた三人が土小屋でジュースを奢った。個人的には、真鍋かおりをみんなが知らなくて負
けたのがショックだった。土小屋はそこまで道路が来ているため、沢山の人がいた。しばら休憩
した後石鎚山に向けて歩き出したが、登山道は石鎚山に向かう人と、帰ってくる人とで、とても
歩きにくかった。この道も意外と登りがきつく二の鎖小屋に着いたときは、ほっとした。二の鎖
小屋付近のテン場はとても狭く、テンとを張る位置に苦労したが、場所を決めた後はそこで昼食
をとり、テンとを張った後、石鎚山に登った。二の鎖小屋から山頂までは50メートルほどの鎖
場が二回あり、結構きつい場所で、まるで岩トレをしている感じだった。山頂は意外と広かった
が、岡大が全員集まっていたので、天狗岳に移動した。が岡大も天狗岳に来たので、さらに先へ
と進んだ。石鎚山の山頂付近は切り立った岩山で、かなりのスリルが味わえると思う。そこでク
ライミングをしている人も見かけた。個人的には、山頂から天狗岳とは反対の方向に行ったとこ
ろから、ニノ森を見ながら静かにくつろげる場所がとても良かった。この日の夕食では、山頂小
屋で手に入るはずだった水が手に入らず、代わりに雪渓からくんで一度沸かしてから使った。雪
渓の水を飲んでお腹を壊した人にあったらしいが、幸い僕たちは、腹お壊さずにすんだ。ちなみ
にこの日の夜も岡大は酒を飲んで騒いでいた。うるさいと叫んでみたがまったく聞こえてなかっ
たようだ。
 
 5月5日、晴れ、この日も5時に起き6時40分出発というすばらしい出来だった。この日は
二の鎖を巻き道を使って上がり、そこからニノ森の方へと向かった。石鎚山の南側斜面やニノ森、
堂ヶ森を眺めながら、稜線上を歩くのはとても気持ち良かった。ニノ森や堂ヶ森は笹に覆われた
山で、遠くから眺めると緑一色に見えて、とても綺麗であった。ニノ森までは緩やかに下って行
き最後に少し登る程度の道だったが、合宿も三日目ということもあって、けっこうきつかった。
最初は歌を歌っていられる元気があったが、ピークが近くなるとそんな元気はなくなってしまっ
た。しかし、山頂からの眺めとともに、おじさんから得た白石小屋で水が汲めるとの情報によっ
てニノ森から下るときには、かなり元気になっていた。二ノ森から先も、笹に覆われた道を進ん
でいくと、白石小屋が小さく見えてきた。途中クラセノ頭に登ったりしながら一気に白石小屋ま
で下った。白石小屋ではみんな水を汲み、また腹ごしらえをしたりと一時間も居座ってしまった。
白石小屋から堂ヶ森まで、最後の登りをザック換えジャンケンで決めたザックで登った。ちなみ
にこのザック換えは下山するまで続いた。堂ヶ森からは、途中道を間違え戻るのに苦労したりし
ながら保井野分岐まで下った。ここから先は樹林帯の中の急な下り坂を進んだ。すぐ林道に出ら
れると思っていたが、意外と時間がかかった。保井野の登山口からは林道をずっと進んだ。途中
で後ろを振り返ると、下りてきた堂ヶ森がとても大きく見えた。バス停ではバスの時間まで少し
空いていたので、すぐわきを流れる川で、水につかった。水はとても冷たかったが、汗を流すと
とても気持ち良く、疲れが取れるようだった。バスに乗ってしばらくすると、自動販売機の近く
で少しの間停車しているらしく、そこで念願だったペプシを飲んだ。山にいるときからずっと飲
みたかったので、かなり美味しく感じた。バスを壬生川駅の近くで降り、運転手さんに聞いたお
風呂屋さんに行った。その後近くの定食屋で、夕食を取りそこで反省会をしたが、みんなそれな
りに満足した合宿であったようだ。またそこで、みんなビールを飲んだが、疲れていたからか結
構速くまわってきた。それでも近くの公園にテンとを張った後、またみんなで酒を飲んだ。
 
 5月6日、晴れ、この日はフェリーが昼過ぎに出港ということもあって、それぞれが町をうろ
ついたり、公園でごろごろしていたりと、思い思いに過ごした。フェリーの中では、松木と誠が
買った「きんにくマン」が大活躍だった。8時間の航海を暇をもてあそぶ事なしに過ごせた。フ
ェリーは途中、瀬戸大橋と明石海峡大橋をくぐって、夜の10時頃に無事南港に着いた。

 今回の合宿は天気にも恵まれ、とても楽しかった。メンバー的にも、自分にとってはいつもと
違う顔ぶれで、とても楽しかった。また自分たちが最上回生として、一回生を連れて行くという
意味でもそれなりにうまく出来たと思うし、山自体も思っていたよりも、ずっと楽しい山で、か
なり面白い合宿だったと思う。また、記録が時計を持ってこないとか、食糧が紅茶を忘れるなど
の細かい反省点はいくつかあるが、総体的にうまくいった合宿だと思う。

                                                阪本泰人

関西学院大学探検会