関西学院大学探検会

岡山県三大洞窟探索合宿報告書

『目 的』 1.洞窟の魅力を堪能する。
      2.洞窟での基礎技術を習得する。
      3.隊長の21回目の誕生日を洞内で盛大かつ、おごそかに祝う。

『場 所』 岡山県新見市周辺

『期 間』 2001年11月22日(木)〜25日(日)

『費 用』 4000円程度(食費1000円、小屋代600円、ガソリン代他2000円)

『隊 員』 田村彰浩   隊長(文2)   西垣慎二   食糧・会計・記録(文1)
      野上哲也   副隊長(商2)  阪本泰人   補佐(経4)
      服部真矢子  装備(社2)   松木健児   補佐(商4)

『共同装備』 ムーンライトZテン、テンマ(2枚)、ヌンチャク(6本)、カラビナ(6個)、
       環付きカラビナ(6個)、エイト環(4個)、ハーネス(4個)、ザイル(黄、
       1本)、MSR、ラス缶、カートリッジ(500ML、1個)、プリムスヘッド(1
       個)、調理セット、救急医療セット、アルミホイル、ガムテープ(布製)、
       笛(6個)、洞内用バッグ(3個)、ランタン、ラダー(1本)

『個人装備』 ヘッドランプ(防水、2個)、つなぎ(2着)、カッパ、予備電池(12個)、
       予備電球(3個)、コンパス、シュラフ、シュラフマット、着替え、防寒具、
       タオル、ポリタンク、トイぺ、ライター、筆記用具、時計、ブキ、バール、
       洞内用の靴、軍手(3個)、米(6合)、行動食、保険証コピー、地図、レジ
       ュメ、ゴミ袋

『緊急連絡先』

現 役 三村 知之(法3) 携帯:090-8446-1279 自宅:06-6380-5108
顧 問 芝田 正夫先生(社) 自宅:06-6123-4567
OB 会 広高 一典 携帯:090-1481-6185 自宅:078-242-0053
学生課 関西学院大学課外活動課 電話:0798-63-6415
警察署 新見警察署 電話:0867-72-0110
病 院 わたなべ病院 電話:0867-72-2127
新見中央病院 電話:0861-72-2167
老人の家管理人 山口さん 電話:0867-74-2027
教育委員会 新見市教育委員会 電話:0867-72-6145

『日 程』 11/22(木)18:00部室集合〜19:20関学出発(マヤ子待ちで出発遅れる)、
            20:40花隈駅着(遅刻した上に、田村が待ち合わせは神戸側なのに大阪側だと言い張り、野上怒る)、21:10ファミマで晩御飯を買い、出発

      11/23(金)1:30老人の家着、就寝〜8:00起床、朝食(米、ハンバーグ、そばめしふりかけカレー味、かつおふりかけ、のり)〜9:45
            老人の家発〜10:30牛追い入洞開始〜15:00上のレベル入り口付近で涙の退却〜16:00出洞〜16:45老人の家着〜17:40夕食(カレー、福神漬け、キューちゃん)〜小カルタ大会、大学案内名文句作り(マヤ子が『早くねようぜ探検会』などの『〜しようぜ探検会』を連発〜23:00就寝(マヤ子は一足早く就寝)
        
      11/24(土)8:00起床、朝食(焼きそば、米)〜10:00老人の家発〜10:35宇山着(松木さんは靴を忘れ、サンダル武装)〜10:35入洞開始〜13:30最奥着(順番に記念撮影)〜15:20出洞(松木さん出口付近の落書きに制裁を加えようとして自爆、コンタクトを失う)〜ひなびたお店で買出し〜15:55老人の家着〜17:00老人の家近くの公園にてポコペン(ずっと松木さんは鬼のままで半泣き)〜17:30火災発生(ストーブで乾かしていた西垣のパンツ燃える。幸い阪本さんの発見が早かったため、被害はストーブ1個、座布団2枚、パンツ1枚だけで済んだ)〜18:00田村生誕記念祭開始、夕飯は米、鍋(牛・鳥・豚三種混合味噌鍋)〜21:00マヤ子特製疑惑ケーキ〜のちオナラに火はつくのか?レ・イ・ク撮影、いやらしりとり(優勝はもちろん、いやらしりとり界のプリンス阪本さん、せーの、ひ・わ・い!)、就寝(マヤ子はまたまた一足早く就寝、寝ッぺもこいたよ)

      11/25(日)6:00起床、朝食(雑炊、パスタ)、8:00老人の家発〜8:45ひめさか着(松木さんは目が不自由なためベンチ要員として待機)〜9:25入洞開始〜11:50最奥地底湖着〜14:40出洞、野上鬼教官によるオートマ教習〜15:50老人の家着〜掃除、撤収準備〜16:35老人の家発〜19:20むらさき屋(うどん)〜23:00西宮着
            
『コース情報』 コース状況については、部室にあるケイビングガイドがかなり役に立つ。
        よって特筆すべきことはない。ではしかられるため、二、三挙げる。
@ 牛追いは帰り道で迷いやすいので、適宜アルミホイル等で印をつけておくと良い。(実はこれも本に書いてある)
A 宇山は水くぐりが2度ある。その際メットをはずさなければならないが、頭をうたないように。
B ひめさかで最奥まで行くのであれば、ザイルとラダー各一本ずつ必要。また、地底湖で泳ぎたいのなら浮き輪を持っていくと良い。(怖くて泳げないため)
C 牛追いは、老人の家から歩いて行ける。宇山、ひめさかへは車を用いないと不可。また洞窟の場所は自分たちで探して見つける方が楽しい。これも洞窟合宿の醍醐味の一つだと思う。ただどうしても分からない時は、素直に現地の人に聞こう。今回、老人の家や洞窟までの地図を作成するつもりであったが実現に至っていない。


『天候、気温』 天気:晴れ
        気温:外6℃、洞内:一定(12〜15℃)
* この時期、外よりも洞内の方が暖かいが、水くぐりなどで水にぬれる
ことが多いので、防寒対策をしっかりね。

『参加メンバーからヒトコト』

阪本「業務用手袋と普通の手袋を併用すると、手が全くぬれない。また滑り止めもしっか
   りきいてる。ザックで行くべからず。つなぎの下にカッパやウエットをちゃくようすると、防水・防寒になるよ。」
松木「靴は忘れるな。裸眼でない人は、予備コンタクトもしくは眼鏡を持っていこう。」
野上「同じ洞窟に続けて潜ると飽きがくる。毎日違う穴に入る方がおもしろい。車で行くのが良い、荷物は少なめに。」
服部「岩トレは必要ね。つなぎは多い方がいいわ。ヘドランは予備の分をメットにつけとこうかしら。」
西垣「予備パンツを忘れずに。」
田村「小屋泊まりは体力の回復に繋がる。水、電気(ストーブ、冷蔵庫など)使いたい放題。小屋代一泊一人300円。教育委員会に入洞許可願いを出すと、全員で入洞した際に全滅防止になる。が、人数に余裕があるのであれば、人を待機させる方が良い。全員で潜る場合には、緊急連絡先に何時に連絡する旨を伝えておき、其の連絡がない場合には救助を手配してもらう手もあるが、やはり現地にいた方が状況は分かりやすいだろう。」

『反 省』 会長に就任して一発目の隊長で、しかも洞窟合宿であった。洞窟では苦い思い出があり、それは沖永良部島洞窟合宿で水くぐりの最中おぼれ死にかけたことである。それ以来洞窟に対して消極的な姿勢であった。だが、洞窟の恐怖は洞窟で克服するしかない。探検会の分野の中で、もっとも「俺って探検してるな」と感じられるのも洞窟である。私自身洞窟にあこがれて、探検会に入った。初めてのメンバーに洞窟の魅力を味合わせてあげたい。これらのことが、また私を洞窟へといざなう要因となった。
一度は他大学問題勃発で、合宿中止の危機に陥ったがメンバーがよくついてきてくれた。まず、このことに感謝したい。洞窟初体験のマヤ子と西垣も、事前に行った岩トレに参加し、洞内ではその成果が得られたのではなかろうか。マヤ子は女性隊員一人でありながらも、負けん気の強さは人一倍あり、難所もよくがんばり乗り越えた。西垣は水くぐりで一番手に行くなど、なかなか有望である。野上は常に先頭を歩きみんなを導いてくれた。阪本・松木両先輩は経験豊富で、なにかと頼りになった。私自身は、目的であった先頭に立ち、ルートファインディングを行う事ができず、課題が残った。しかし、洞窟内に潜伏していたビン・ラディン氏に会えたことに満足している。ブッシュには内緒だげどね。
      どの洞窟もそれぞれに個性があり楽しかった。ひめさかでは、水が引かないと行けない神の池より奥に行け、最奥にある地底湖にまでたどりつくことができた。このことは我々メンバー(松木さんを除く)にとって一番の収穫であったであろう。探検会においては5年ぶりの到達らしい。今回の洞窟合宿のように、『どこかに行きたい⇒技術不足⇒練習⇒成果』、というような合宿をこれからもどんどんやっていきたい。なにも今回のような特別な成果があがらずとも、達成感は格別である。
      一回生の時は大峰山で誕生日を迎えた。今回は洞窟。来年もまた合宿中に誕生日を迎えたいなと。今回の合宿の一番の目的は、私の誕生日を祝ってもらう。ただそれだけ。

文責:田村彰浩

関西学院大学探検会