関西学院大学探検会

仁川沢登り合宿報告書

隊長:北原知也の報告

この合宿は仁川中・上流域でのオオサンショウウオ個体数予想調査の予備調査として、仁川中流域で行われたものだ。まず仁川の全体を軽く知るための一歩として、中流域の沢登りをすることによって概念を把握しようとした。といっても、そもそも今回のメンバーがみんなオオサンショウウオ調査に興味があるといえばそうではない。
昨年の11月に仁川上流域、西宮市社家郷山付近で市の職員によってオオサンショウウオの生息が確認された。西宮市では初めてのことであり、また大学から近いところでの発見だったため非常に興味を持った。すぐさま日帰りハイクの計画を立て、数人で行ったがそのときは道路から川を覗き込むだけに終わった。というのも、「本当にこの川にいるのか?」というほどコンクリ護岸にふちどられた川だったからだ。
私はかって仁川上流をずっと遡って六甲に登ったが、仁川上流には非常にきれいな水質だなーという印象を持った。西宮甲山高校の生物部の水質調査でもそのことは確認されているようだった。だからオオサンショウウオがいることは確かだろう。でも、どのくらいいるのだろうか、どんな風に住んでいるのか見てみたいという疑問があり、確かめてみたくなった。
今回、実質は単に沢歩きをして、クレソンを摘むでもなく、ピクニックセンターでキムチ鍋をして、数時間のハイキングを満喫した形に終わった。でもこれでよかった。なんとなく仁川の様子がわかった。次回はまた日帰りで上流域を歩きたい。その後、めぼしをつけた川原にテントを張って法に触れないようにわなをかけ、この目で存在を確かめてみたい。賛同者が増えたらいいな。

メンバー:北原知也、大島明子、小川武、宗石佳子
行程:9:35 関学の部室出発
9:50 ムーンライトの裏手から入渓
10:20 堰堤にて休憩
11:00 堰堤にて休憩
11:58 ピクニックセンター到着 昼ごはん
14:00 部室に戻る。終了。
                                                                                             (文責:北原知也)

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