関西学院大学探検会

関西学院大学探検会GW唐松・五竜縦走合宿報告書

期間:2003年5月1(木)〜4日(日)

コース:八方尾根第一ケルン〜八方尾根〜唐松頂上山荘(唐松岳ピストン)〜五竜山荘(五竜岳ピストン)〜遠見尾根〜アルプス平 

隊員:野上 哲也(隊長・商4)
   北原 知也(副隊長、装備・社5)
   松田谷 聰(食料・OB)
   阪本 泰人(補佐・OB)

費用:約28,000円(交通費、ゴンドラ・リフト代、テン場・水代、食費等)

行動記録:
5月1日(快晴) 
8:50ゴンドラ乗車(+リフト2本)〜9:20第1ケルン着 9:25発〜(休憩6回、アイゼン装着時間等 計120分)〜2:15唐松頂上山荘着  16:30〜17:30食事  18:00〜19:00唐松岳山頂ピストン  21:00就寝
  
2日(快晴)
4:30起床 6:10出発〜(休憩3回 計110分)〜10:15五竜山荘テン場着  12:35テン場発〜12:35五竜岳山頂着〜(フリータイム)〜14:15山頂発〜15:20テン場着   17:00〜18:00食事  21:15就寝
  
3日(快晴)
4:45起床 6:15テン場発〜7:10大遠見山着 7:30発〜(休憩25分)〜小遠見山9:10着 9:30発〜10:00地蔵ノ頭着 10:10発〜10:25テレキャビン乗り場着

コース概要:
第一ケルン〜唐松頂上山荘〜唐松岳頂上
 第1ケルンより第3ケルンまでのルート上には残雪がほとんど無く、夏山感覚で歩く事ができ何の問題も無い。しかし、第3ケルンを通過した辺りから豊富な残雪の残る急登となる。滑落時の事を考えるとアイゼン・ピッケルは必須である。後は唐松頂上山荘までひたすら登る。快晴と踏み跡がしっかりついているためルートが明瞭であり、問題無く山荘に着けた。また、八方尾根のコース上に雪崩のおそれがある箇所は無かった。 テン場に雪は無かった。 山荘から唐松岳山頂まで難しい所は全く無い(ただし滑落には注意)。頂上からの展望は言うまでも無く素晴らしい(五竜岳を見るなら間違いなくここがベスト)。

唐松頂上山荘〜五竜山荘〜五竜岳山頂
 唐松頂上山荘より五竜山荘までのルートにもほとんど残雪は無く、アイゼン・ピッケルは不要であった。むしろ唐松頂上山荘から鞍部へ降り切るまでは岩場の危険箇所が続くために、アイゼン・ピッケルを使用する方が危険であった。鞍部以降は遠見尾根分岐まで単調でゆるい登りが続く。危険な箇所はほぼ無い。 五竜山荘のテン場にも雪は全く無かった。 五竜山荘よりしばらくは問題の無い登りが続くが、岩場をトラバースする所に残雪があり細心の注意が必要(滑落すると絶対に死ぬ)。そこを通過した後は雪の無い岩場が少し続き、ここにも細心の注意が必要である。山頂直下は豊富な残雪の残る急登でアイゼン・ピッケルは欠かせない。頂上からの展望は言うまでも無く素晴らしい。

五竜山荘〜大遠見山〜アルプス平
 山荘より西遠見山までは豊富な残雪で春山らしい状態が続く。早朝の為に凍っているとまではいかないが雪が良く締まっていてアイゼンが効く。雪の状況的には大丈夫であるとは思うが地形的には雪崩の可能性が有り得るような場所である。大遠見山、中遠見山、小遠見山と小ピークが続き、踏み跡がしっかりとついているなだらかなアップダウンを繰り返す。ただ、時々巨大な雪庇状の残雪がルートのすぐ近くにあるので要注意。スキー場を少し下るとゴールのアルプス平である。 この遠見尾根は鹿島槍の眺めが本当に素晴らしい。

食料:2日 朝・パン   昼・各自行動食   夜・米、梅干、味噌汁、(一味、塩)
    3日 朝・ラーメン 昼・各自行動食   夜・米、梅干、味噌汁、(一味、塩)
    4日 朝・ラーメン 昼・各自行動食

今回の合宿のポイント
@濃過ぎ
  メンバー故・・。
A華が無さ過ぎ
  メンバー故・・。
B男臭過ぎ
  メンバー故・・。
C平均年齢高過ぎ(23,4歳!)
  メンバー故・・。3年間の学生生活を終え、最高学年になって威張りまくれる筈の私が敬語しか使えなかった・・。
D電車で喋り過ぎ 
  Cにも関わらず・・。もちろん睡眠不足。初日きつかった・・。
E仕事ネタ多過ぎ(就職内定者2名、社会人2名)
  合宿で仕事ネタで盛り上がったのは始めて。面白かったけど微妙に違和感・・。
F脱サラネタ豊富過ぎ(就職内定者2名、社会人2名)
  野上案:漁師(アワビ) 阪本案:農家(果物はイヤ) 松田谷案:山小屋経営
  これは若干というか、結構というか、かなりというか、めちゃめちゃ問題・・。
G米持ち過ぎ(4kg+12合)
  連絡ミス故・・。
H米食い過ぎ(2日の晩に4人で7合、3日の晩もほぼ同量)
  G故・・。
I食後満腹感で不快過ぎ
  H故・・。
J塩分摂り過ぎ
  おかずは味噌汁(1食につき3袋)、梅干(1食につき5個ぐらい)、塩(おかずが無い故にふりかけ代わり)のみ・・。
K食料のMさんに対し不満あり過ぎ
  J故・・。
L下山後の御飯美味し過ぎ
  K故・・。
M天気良過ぎ(全日程快晴)
  これは良かった!    
N日焼け痛すぎ
  M故・・。
O山ネタ多過ぎ
  メンバー全員山大好き。全員山の知識・経験がすごい。これも良いこと!
  
まとめ:
 今回の合宿はメンバー・天候に非常に恵まれ、スムーズに終える事が出来た。コース自体もゴンドラ・リフトが整備されており、今後の合宿にお薦めである(ただしアイゼン・ピッケルの基本的使用法、荒天時のルート判断は絶対にマスターが必要)。就活明けという事もあり非常に楽しめた合宿であった。

(文責:野上哲也)

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