関西学院大学探検会

南アルプス報告書

場所: 山梨県 南アルプス市・北沢峠
期間: 2003年8月10日〜14日

集合場所:JR大阪駅噴水前 6:30(時間厳守) 
費用:20000円程度    (青春18切符2枚用意+バス代+テン場代+食費)
隊員:
[隊   長]是常 剛範(法2)
[食   料]宗石 佳子(神女2)
[装   備]渡部 彩(経2)
[記録・会計]小川 武(社2)
[補   佐]田村 彰浩(文4)
[補   佐]北中 里佳(神女4)
[緊急連絡先] 現役:服部 真矢子(社4)
       顧問:芝田 正夫 先生
       O B:広高 一典
       山梨小笠原警察署、巨摩共立病院

8月10日(金) 移動日
  
 JR大阪駅噴水前 7:00集合→14:55JR伊那市駅 15:42伊那市駅(バス)→17:00仙流荘着→17:30夕食→20:30就寝
 2300円で大阪から伊那まで行ける18切符のありがたさを感じた。仙流荘では、屋根付の部屋を無料で貸してもらえるというダイナミックな施しを受け、一同感動!ずっとそこにいたい気持ちになり、危うく山なんかどうでもいい気持ちに駆られそうになった。きれいな水洗トイレも設置されており、テン場には最適な場所であったと思う。マギー田村氏の眠くなる愉快なマジック@が披露された後、就寝となった。


8月11日(土) 北沢峠→甲斐駒(ピストン)天気:くもり

 5:00起床→6:30バス乗車→7:15北沢峠着→8:20北沢峠発→9:30仙水峠着→11:05駒津峰着→13:05甲斐駒着(1時間休憩 ピンクレンジャー登場)→15:10駒津峰着→18:00北沢着(テンバ着・夕食)→20:30就寝
 天気もほどよく、尾根沿いの所では気持ちよく山に登れた。高山病に近い症状がみられた隊員もいたが、大事にいたらず全員無事に山頂まで辿り着き、下山することができた。甲斐駒山頂では、正義の味方ピンクレンジャーが登場!!(マギー田村氏の愉快なマジックそのA)その場にいた老夫婦から記念撮影を頼まれ、まさに全地球を巻き込んだ危険撮影を行った。あの老夫婦は今、どうなっているのだろうか。気がかりである。行程においての反省点は、登りはじめということもあって、思うように行程が時間通りに行かず、テンバに着くのが遅くなったのは反省すべきであると感じている。


8月12日(日) 北沢峠→仙丈ヶ岳(ピストン)天気:雨→くもり

 5:30起床→7:40北沢出発→9:05五合目→10:35小仙丈ヶ岳→12:00仙丈ヶ岳着→13:10馬の背ヒュッテ→14:10五合目→15:30北沢着(テンバ着・夕食)→20:30就寝
 この日は朝から雨が降り、きつい天候であった。滞在するか、出発するかを悩み、唯一ゴアカッパでない小川のことが気がかりであったが、もし何かあったときは、彼は最初からこの世にいなかったことにしようと決心。予定通り、出発することにした。ちなみに彼の行動食は業務用うまい棒。こんな体に悪そうなものを食べるなんて、人間じゃない!と罵った佳子に全員爆ギレ!!!危うく完全犯罪を犯すところであった。初めは雨も激しく降っていたが、山頂に近づくにつれて、雨は小降りとなり、下山の際には完全に止むにいたった。しかし、山頂での景色を見ることができず、残念な結果となってしまった。 


8月13日(月) ザック有・「早川尾根沿い」天気:くもり

 5:00起床→6:40北沢出発→9:20栗沢山着(展望良好)→11:30アサヨ峰(標高2799・1M展望良好)→14:20
早川尾根小屋着(夕食) 17:00小さな音楽会(題名知らず)→19:30就寝
 早川尾根沿いの景色は最高に良く、気持ちのいい行程となった。天気もたまに晴れ間が広まり、心地の良い気温でもあった。今思えば唯一山に来たんだという実感が持てた一時であった。早川小屋では、小屋のご主人による小さな音楽会が開かれた。まさかこんなところで音楽が聴けるとは思わず、涙涙…。彼の操るリコーダー(?)は、まさに蛇使いが操るたてぶえのように、私たちの心を踊らした。 この日の夕食はもめにもめた。中華丼と言っていた佳子だが、パッケージには明らかに「玉子丼」との記載。漢字も読めないのか!!?山の夕食は命やといったはずや!!おまえ、ほんま……やな!!と怒り狂う戦士たち。この後どうなったのか私は知らない…。 また、この日は就寝の際にももめた。マギー田村氏が愉快なマジックをつかい、ある人の尻を触ったとの嫌疑がかけられた。田村氏は残念そうな顔を浮かべ、一人荷物テントで寝る罰をうけた。マジックは仕掛けがばれないことが肝心だと痛感した。 


8月14日(火) ザック有・「無念の下山」天気:大雨 

 5:00起床→7:10早川尾根小屋出発→7:30広河原峠→9:00広河原峠入口→10:30北沢峠(バス)→12:00仙流荘温泉→20:30就寝
 昨日の晩から降り続いた雨は朝になっても止むことなく、また次の日からも天気が不安定ということもあって、鳳凰三山は断念し、安全を考え下山することにした。下山は苦渋の判断であったが、今思ってもこの判断は正しかったと思う。その後、あまりの天候の悪さにバスが運休したのだから。絶妙なタイミングでエスケイプできたと思っている。下山した後は、仙流荘で例の居心地のよい場に滞在し、温泉(500円)につかることにした。昼食後のトランプゲーム・ダウトでまたしても田村氏の鮮やかな技が披露された。


8月15日(水)

 6:00起床→7:40伊那北着→18:00大阪着・解散


(総括)
 今回の合宿は、隊長として、悪天候の中でいろいろな判断を強いられ、苦しかった場面がとても多かったが、このことが逆によき経験となり、また隊員のみんなにも支えられ、「仲間」ということばの大切さを知った合宿だった。隊長として一番うれしかっかたことは、二日も出発が遅れたのに誰一人嫌な顔をせずに合宿に参加してくれたことだ。いつもみんなを驚かせ、そして楽しませてくれ、まさにみんなのお父さんだった、田村さん。ドス黒い天候の中、アルプス全体に響き渡る笑い声で、いつもみんなを明るくさせてくれた、りかさん。安くて、おいしい食糧を毎朝毎晩作ってくれた、よしこ。「ハワイってパスポートいるの?」っと、存在自体がギャグだった、なべこ。うまい棒に命をかけた、小川。みんな、本当にありがとう!!また山に行こうぜぃ。 


       (文責:是常 剛範) 




 


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