関西学院大学探検会

           
             吉野川ラフティング合同合宿

日時:8月18日〜8月24日

場所:徳島県・高知県 吉野川流域(大歩危・小歩危) グレード:3級+

集合場所:関西学院大学 部室

役職
隊長 内田忠伸    
副隊長・装備 小川武  
食料 松岡はるか 
記録 津幡偉
食料 横村皓太    
会計 菊谷友里      
装備 日比野敬亮  
OB 古賀良太郎

8月17日(合宿前日)
 この日四国全体に雨が降り、合宿を決行するか悩む。水量をネットで調べると大豊(大歩危の出発点)で5m。コマーシャルラフト(以下CR)は、水量が1.1m以上で小歩危での営業中止、2.2m以上で大歩危での営業を中止するらしい。この水量はかなり危険。とりあえず翌日からの天候を見て決断することにし、メーリングリストで隊員にその旨を伝える。

8月18日(出発日)
 早朝5時頃起床。窓から外を見ると快晴。テレビで天気図と週間天気予報を見ると、曇りと晴れが続いている。これ以上雨が降ることはないと踏んで、決行することをメーリングリストに流す。部室に集合して荷物を車に載せ、9時頃に出発。高速道路を有効に使い、テン場に3時頃到着。途中で大歩危・小歩危をスカウティングするが、殺人的な超大型洗濯機と化した流れに二年前の面影は無く、言葉を失いながらその場を去る。テン場をよく見ると、砂や草が溜まっている。地元の人に聞くと川の水面がテン場にまで上がって来ていたらしい。大事をとってその日は上流の早明浦ダム付近にある高台のキャンプ場でキャビンを借りて寝ることにする。

8月19日(2日目)
  早朝に起床する小雨。水量を調べてもあまり下がってなく、することも無いので全員で室戸岬に夕日を求め彷徨う。
この日も前日と同じキャビンに宿泊。

8月20日(3日目)
  朝起きると晴れ間が見える。水量は3mジャスト。テン場を予定地に移し、10時頃にテン場の横にある大歩危の最初の瀬(通常水量時は1級の瀬)だけ下って見ることにする。メンバーは内田・小川・日比野・津幡・横村。テン場の上流にある支流からストリームインする。支流付近ではフェリーグライドで本流を目指すと溯ることができたので大したことないと思い、本流の流れに乗って下る。すると、沖からでは小さな波が立っているだけだと思ったが、実際は2m程の波が立っており、瀬を下り終えると即着岸。全員の顔から笑顔が消える。この日は下ることを中止。

8月21日(4日目)
  この日は天気がよく水量も2.4mになっていたので下ることにする。1回目のメンバーは内田、古賀、横村、津幡、日比野。前日と同じ場所からストリームイン。最初の瀬はかなり落ち着いていた。源吾の瀬に入る。古賀さんが「チキンコースかガンガンコース、どっちがいい?」と言うので、「チキンコースで」と答える。古賀さんが瀬を越えてから一言、「チキンでよかったな・・・」。大歩危の難所、三段の瀬の上流でスカウティングをするが遠くて岩で隠れ中々見えなかった。しばらく考えてからトライ。瀬に入るとコース的には行けると思ったが、並みの規模が大きすぎた。楽に越えられると思った横波がラフトを楽に飲み込む。で、即フリ沈。人生で初めて「俺死ぬかも…」と諦めかけた。対岸に着岸して身動きがとれなくなった俺と横村は通りがかりのCRに助けてもらう。ラフトは古賀さんが回収し、全員MOC岩原で集合してから再度チャレンジする。
 2回目は小川・古賀・松岡・日比野・横村が下った。例の支流から下り始めたので、陸班の内田・津幡・菊谷で車で道路から追走する。最初の瀬の上にある橋から見ていると、なかなかラフトが見えてこない。心配していると、すでにフリップしながら流れてきた。全員ラフトに捕まっていたので少し安心する。先にMOC岩原に車を停めて三段の瀬のすぐ下流の砂浜で待機した。期待しながら待っていたが、やはりフリップしたらしく、ひっくり返って流れてきた。またしても全員がラフトに捕まっていたことで安心する。またまたMOC岩原で集合しテン場に戻る。
 3回目は話し合いをして中止した。

8月22日(5日目)
  朝起きると雨が降っていて水量が増えていた。前日以上水量が下がることはないと思い、緊急連絡先に連絡して合宿終了を伝える。

反省点
・ 各人の装備をもっと充実させるべきだった。
・ 合宿決行の判断が独断的で早すぎた。
・ 増水してかなり危険な状態であることの認識が甘かった。


                                  文責:内田忠伸

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