関西学院大学探検会


岡山県洞窟強化合宿

期間:2005年7月26日(火)より2005年7月28日(木)まで

場所 岡山県新見市草間岩中  ゴンボウゾネの穴
     岡山県新見市草間岩中  本小屋の穴

目的
  夏休みの大合宿の一つである沖永良部島洞窟合宿をより安全に合宿が行えるようにするための、技術と知識、体力を高める練習強化合宿として本合宿を行う。
目標 隊員の安全を第一に考え、多人数でも行動力を損なわないようにする。

参加者名簿
小川 武 社会 4 男・24 副隊長
渡部 彩 経済 4 女・21
大國 夏美 文 2 女・20 食糧
諏訪 創 法 2 男・19 装備
千綿 麻子 文 2 女・20 食糧
津幡 偉 経済 2 男・19 装備
仲川 裕貴 社会 2 男・20 記録代理
安岡 裕介 文 2 男・19 隊長
長谷川 直毅 商 1 男・20
日高 悠有 商 1 男・19 欠席
中村 創 商 1 男・19

隊員小川、渡部、諏訪、千綿、津幡、仲川、安岡、日高は夏休み後半に行われる沖永良部島洞窟合宿に向けての訓練というかたちで今回の合宿をとり行った。それに加え、沖永良部島洞窟合宿には参加しないが、洞窟経験のある隊員大國と、洞窟経験の全くない一回生の隊員長谷川と中村に、洞窟探索を経験してもらうことも今回の合宿の目的のひとつであった。
沖永良部島洞窟合宿に唯一一回生から参加する日高に記録という役割を課して、経験をつんで欲しいとおもったが、合宿前日に自宅の飼い犬に手のひらを噛まれ、傷口が化膿するという事態がおきたので、本人は同行を希望したが今回の合宿への参加は断念してもらうほかなかった。洞窟内は全身泥だらけになるので、雑菌がはいればとんでもないことになるので、今回の判断は正しかったと考えている。日高については、今合宿で実践し損ねたロープワーク、ギアの取り扱い方を後日、岩場でのトレーニングを実施し、今回の合宿への不参加を補うこととした。

行程
7月26日
      午後 6時       関西学院大学にて出発準備。
      午後 7時       関西学院大学を車三台で出発。
      午後 7時30分    宝塚の王将にて夕食
      午後 8時30分    宝塚ICより中国自動車道にのる
      午後 11時30分    北房ICにて中国自動車道をおりる
7月27日
      午前 0時00分    老人の家(宿泊拠点)に到着
      午前 1時       就寝
      午前 6時       起床 朝食
      午前 7時       出発準備
      午前 7時30分    老人の家出発
      午前 8時       ゴンボウゾネの穴洞穴到着 入洞    
      午後 0時       ゴンボウゾネの穴最奥到着
      午後 2時       ゴンボウゾネの穴 出洞
      午後 3時       老人の家到着 休憩
      午後 6時       夕食
      午後 8時       明日の準備 就寝  
7月28日
      午前 5時       起床 朝食
      午前 6時       老人の家出発
      午前 6時30分    本小屋の穴洞穴到着 入洞
      午前10時30分    本小屋の穴 出洞
      午前11時       老人の家到着 帰宅準備
      午後 0時       老人の家出発 地道で関西学院へ
      午後 7時       関西学院到着 反省会の後 解散
                               合宿終了

ゴンボウゾネの穴
今回10人という大人数で、ラダー、ザイルの設置の必要な場所が二箇所もあるゴンボウゾネの穴を探索するにあたって、相当な時間をラダー、ザイルの昇降にさくことは予想できており、事前に行程時間を長めにとっておくことができた。
アクシデントは二つ起こり、一つ目は、洞穴までの山道にて、行きに渡部隊員、帰りに諏訪隊員がハチに刺されてしまったことである。渡部隊員がハチに刺されたときに、救急医療セットを宿泊拠点に置き忘れていることがわかり、とりにもどることとなった。これは起こってはならない反省するべき点であり、医療セットがないまま洞内でけが人がでた場合、応急処置ができないとういう事態におちいる。今回はこの点を教訓として、医療セットをはじめとする装備の確認を徹底的に義務付けることをその日の反省会から改めて確認した。
もうひとつ、仲川隊員が洞内入洞直後に腹痛を訴え、先に出洞するというアクシデントが起きたが、安岡隊員が洞口まで付き添い見送ることで、隊員の安全を確認するようにした。
洞内での隊員の行動は非常に積極的で、洞窟探索が初体験となる一回生の隊員もたのしんでくれていたと感じた。ラダー、ザイルの設置、降下もスムーズに行われ、最奥に無事到着し、帰路もラダーでの上昇の順番待ちで体を冷やした隊員もいたが、予定時間通りに出洞することができた。
帰りの山道でハチの巣を発見し、刺激しないように遠回りしたが、それでも諏訪隊員が刺されてしまったので、山道でのハチ対策としての迂回を大袈裟なほどにおこなうことにした。仲川隊員も宿泊拠点で合流し、ラダー、ザイルの取り扱い、地図の見方を実践的に経験することができた価値ある洞窟探索であった。

本小屋の穴
本小屋の穴では、洞内探索になじんだ一回生を先頭にたたせて、本小屋の穴の第一関門であるお化けフローストーンを探してもらうことにしたが、意外にも早く見つけてくれたので、そのうえにある岩の割れ目をチムニーの技術をつかって全員で登ってみることにした。その登った先には本小屋の穴最奥に続く道が続いているのだが、隊員の中にそこまでいったものはなく、洞内探索の経験が多い、隊員小川、諏訪、津幡に先を探索してきてもらい、安岡がチムニーの経験がない隊員を上からみることにした。一回生の隊員も積極的に挑戦し、登ることができたので、今後は更に奥へ全員でいけるようにしたい。

全体の反省、感想
10人という大所帯での洞内探索は、積極性がなければ行動力が低下するので、そのことを念頭において、合宿を行ったが、全隊員が積極性を忘れずに行動してくれた。沖永良部島洞窟合宿への足がかりとして、有意義な合宿ができたと感じている。

文責 安岡 裕介

関西学院大学探検会