関西学院大学

新入生歓迎岡山県洞窟合宿

期間:2006年4月29日(火)より2006年4月30日(木)まで

場所:岡山県新見市草間岩中  本小屋の穴
    岡山県新見市草間岩中  宇山洞

目的  新入生に洞窟の面白さを知ってもらう。

目標  新三回生として新入生をリードする。

参加者名簿

本人氏名

学部

学年

性・年

役割

学生番号

大國夏見

3

女・20

副隊長

4088

千綿麻子

3

女・21

食糧

4083

仲川裕貴

3

男・20

装備

4868

安岡裕介

3

男・20

隊長

4100

杉本将太

1

男・18

会計

6184

竹中裕亮

1

男・18

記録

6233

田原千愛

1

女・18

隊員

6294

洞ヶ瀬浩之

1

男・19

隊員

6084

水口真実

1

女・18

隊員

6368

概要

 今回の合宿は新入生を探検会の特色である、洞窟探索、ケイビングを体験してもらいたく企画し、新入生もそれに応えてくれたため、多数の新入生を迎えるができた。

 今回の合宿を前に、仁川上流の岩場でのクライミングとロープワークの訓練を2回に分けて行い、通常よりも濃い内容で行うことができた。それに加え、西宮北口近くにある、クライミングウォールにて、上回生全員と新入生数人で室内人口壁にてクライミングの訓練をすることができたので、皆クライミング技術の上達が期待でき、それは今回の合宿で、その成果を見ることができた。

 今回の新入生歓迎には、一日目に往復300メートルの本小屋の穴、二日目に往復2000メートルの宇山洞という洞窟を選び、一日目で洞窟というものをお遊び程度に体験してもらい、二日目に本格的なクライミングや難所を経て、最奥に到達する達成感を体感してもらえるようにした。

行程

4月29日

0909 関西学院大学にて集合、合宿開始
0919 関西学院大学出発 
1200 ローソン岡山北房インター店にて休憩
1359 老人の家に到着
1436 本小屋の穴入洞
1549 本小屋の穴旧最奥に到着
1603 お化けフローストーン発見
1709 本小屋の穴出洞
1739 老人の家帰還
2023 夕食
2236 就寝

4月30日

0500 起床
0546 朝食
0724 老人の家撤収
0812 宇山洞到着、入洞
1045 第一、第二水くぐり突破
1130 知恵の輪到着 洞ヶ瀬隊員知恵の輪突破ならず
1310 安岡隊長、洞ヶ瀬隊員知恵の輪前で待機、他隊員際億到着
1350 宇山洞出洞
1458 ミーティング
1545 ローソン岡山北房インター店にて休憩
1722 神戸三田で高速をおり、竹中隊員帰宅。
2007 関西学院大学到着
2040 片付け完了 反省会開始
2048 反省会終了 合宿終了

本小屋の穴

 

 一回生に事前に地図の読み方を教え、はじめから先頭を立たせ、比較的発見が容易である旧最奥を発見するという課題を出した。洞内では新入生は驚くほど積極的に先へ進み、地図をみながら最奥を探して相談しているのを見て、新入生を合宿に連れて行くことに喜びを感じた。洞内はコウモリが以前より増えている以外はこれといった変化も無く、水温も凍えるほどではなかったので、旧最奥へはすぐに到着した。

 次に新入生にはお化けフローストーンを発見するよう課題を与え、新入生を見守る役目を千綿隊員と仲川隊員に任せ、大國隊員と共に、股裂きと呼ばれる新ルートを探索した。その結果、三段フローストーンと呼ばれる巨大岩を発見し、本小屋洞窟の探索の手をさらに広げる大きな手がかりとなるルートを開拓することができた。

新入生はまもなくお化けフローストーンを発見し、全隊員でお化けフローストーンのクライミングに挑戦し、見事全員突破した。新入生も安全に三点確保を行いつつ登ってもらえたので、トレーニングの成果を確認することができた。その後、お化けフローストーン上部、観音様のホールにて巨大鍾乳石を発見した後、出洞することになった。

宇山洞

 

 宇山洞は、行水の滝、第一水くぐり、第二水くぐり、知恵の輪と難所が多数ある洞窟だが、新入生は終始ハイテンションでそれらを突破していった。行水の滝では、クライミングの技術がいるが、一年生のレベルでは少し足りないかもしれないと考えていたが、上回生の補助のもと、行き帰りともに難なく突破することができた。

 第一、第二水くぐりでは背中側身体半分を水に浸さなければならず悲鳴を上げる隊員が続出したが突破後はまたハイテンションでガシガシ進んでいくので実に頼もしく感じた。

 知恵の輪では洞ヶ瀬隊員が残念ながら突破を断念する結果になった。知恵の輪は入り口も出口も驚くほど狭い、その名のとおり、自らが知恵の輪を解くように身体を動かさなければならない難所であるが、洞ヶ瀬隊員は2回挑戦を試みたが、時間切れで突破を断念せざるを得なかった。洞ヶ瀬隊員より大柄な隊員が去年突破二成功しているので、もう少し洞内行動時間を長めに設定しておければ、隊員全員に突破の達成感を体感してもらえたはずなので、宇山洞での最大の反省点である。他の隊員は突破後10メートルの最奥に到着し、まもなく知恵の輪を突破し、合流。その後40分という驚異のスピードでの出洞となった。

全体の反省、感想

 

 今回の合宿での反省は、ずばり上回生の合宿に対する意識の低さであろう。今回の合宿では新入生を迎える側である、3回生に準備不足、認識不足、技術不足が目立った。

 装備を担当する上回生が新入生の個人装備を管理する役目を忘れていたため、装備に関する混乱が少々起きた。新入生は初めて合宿に行くわけであるから、下準備を整えて不安を少しでも少なくしなければならないのだが、今回はそれが足りなかった。

 宇山洞では水の冷たさに弱音を吐いたのは新入生ではなくやはり上回生なので、テンションを上げる新入生に歯止めをかけかねない、上回生としてあるまじき姿勢だと感じた。

自分は上回生ということを念頭において、合宿を行わなければ今後の活動に支障をきたし、探検会が機能しなくなるので、今すぐに姿勢をただしてもらわなければならない。

 一方今回は、役割の不明瞭であった副隊長に、山行届の作成、現地との連絡、宿泊地の確保などを任せ、役割をはっきりさせるとともに、隊長の負担を軽減することができるという結果になったので、このシステムを今後の合宿にも生かしたい。

 新ルート発見に隊長副隊長が行ったということに、部員から注意を受けた。新ルートの開拓はケイビング本来の目的であり、得がたい成果であった上、他の上回生を信頼していたため一回生を任せることに何も疑問を感じていなかった。しかし今回の合宿で上回生の技術不足が目立ったので、今後上回生が技術を上げ、本当に任せることができるようになれるよう努力を期待したい。

 合宿中の怪我もなく安全に合宿を終了し、新入生にケイビングの面白さを体感してもらえたと現在、実感している。

以上の内容で合宿を実施し、目的を達成し、合宿を終了したことを報告します。

探検会   安岡 裕介

関西学院大学