以前行われた関西ケイバーズミーティングにて他大の方に案内された河内風穴を、自力で探索しその魅力を再認識したく、今回の合宿を計画した。
河内は難易度は高くないので、ザイル・ハーネスなどは持っていかず、身軽にして探索に重点を置いた。
テントは目の前の川の岸辺に張り、車は河内観光案内所の駐車場へ停めた。
・ 洞窟…看板が見えてから山道を約4キロいかなければならない。ダレないこと。
入口より約200mは観光洞となっており、汚したり傷つけたりしないよう、注意が必要。
鍵で封鎖されたフェンスの奥に、目指す洞窟の真の姿がある。3層構造で小洞が複雑につながっているため、非常に迷いやすい。とにかく動いて道を探してみるべし。
左手に進んで狭い穴をくぐりしばらく行くと、大きなホールに出る。そこを上り奥に行くと道が続いており、またその奥にも道が続いている。
洞窟は下層に地下水流が存在するが、中層・上層には水はない。但し、数日前に雨が降っていたりすると漏れて洞窟全体が湿っぽくなるので、多少の泥は生まれる。汚れることを恐れるな。
今回は上手にルートを探せなかったため、目標の最奥に辿り着くことが出来なかった。しかし、隊員がよく動き回ってくれたため、洞内は様々なところで繋がっていることが判明した。探索という当初の目的は不完全ながら達成されたといえる。次回こそは、最奥到達!
・ 反省点…今回の反省点は、情報不足である。
隊長は洞窟経験者でありながら、道を見つけることができず大きなタイムロスをしてしまった。
皆に楽しんでもらえたものの、結果として目標を達成できなかったのは、事前の情報不足の原因が大きい。
今後は、洞窟の情報については可能な限り収集すべきである。
・ 収穫…今回の収穫は、@探索技術の向上 A生活技術の向上 である。
@については、最小限の荷物で動きやすくしていたため、狭い穴や細い道をどんどん探し回ってくれ、それが活路を見出す契機となった。河内風穴はそういう探索という点では非常に面白い洞窟である。難易度も高くないので、是非探索の面白さを知るために入ってほしい洞窟である。
Aについては、洞窟の合宿としては久しぶりにテントの設営を行った。あまりもたつくことなく出来たが、こういう基本的な技術でも使わなければ錆びてしまうので、定期的にはテントの必要な合宿に行った方がよい。食事も、米の炊き方が苦手な隊員が成功させたりと、新入生を迎えるにあたって、それぞれの成長が見れたことは嬉しい。